Nさんがこのレース に関心を持たれたいきさつから伺いましょう。


 私がRocker Cover Car Race (以下RCCR)に最初に関心を持った のは、自分のMG-TDの Rocker Coverが1953年式が付いていたのを、年代に合致したものに(1951 年)取り替える為に、いろいろと捜した結果、イギリスより購入した1個と、アメリ カのNew England MG T RegisterのDave Raymond氏より進呈されたものと合わせて2 個が手元に残ることになってしまいました。ちょうどその時 Sefety Fast(MGCC会報)に何か変わった車を持った人がトロフィー片手に掲 載されており、これに興味を持ったのが全てのスタートでした。
 最初199 8年4月に、1台製作、全体のバランスから見て今一つ。真直ぐ走るよりデザイン 性?重視で、もう1台作る事になり、これはデサイン、バランス的にもうまく行った ものの,直進性が悪く、改良に改良を重ね、ミリ単位の軸受けのズレがむっかしく,何 とか,2台完成させ、自宅の床では滑走させたものの,外に持っていくのも気恥ずかし く,自宅ではいい大人が変な物を作って・・・・・・と思われながら,自分自身では製 作の難しさを正当化して、ごまかしながらの毎日でした。
 MG Car Clubの会 員誌Safety Fast、OCTAGON Car Clubの会員誌 Bulletin、The New England MG T Registerの会員誌The Sacred Octagonで写真と少しばかりの記 事が掲載されており、英文を訳してみたものの、レギュレ−シヨンに関するものは ,ホイールとホイールベースに関すること以外一切出てきません。その内事務局長N 氏が「自分で作ったら」の一言で、いろいろ想像を巡らしながら作り上げ,何とか 「らしい」レギュレーションが出来たものの「キビシ過ぎる」の声もありました。

   さて、ロッカーカバーカーレースの日本におけるパイオニアである Nさんに  ご自慢のレースカーの仕様をご紹介いただきましょう。

  MG大国、イキリス、アメリカで、イギリスではRockcr Cover、アメリカではValve Covcrといわれている、エンジン上部、タペットのカバーである。これを利用して、 ロッカーカバー自体をCarのボディに見立てて、レーシングカーに仕上げるのであ る。そして傾斜を利用して競わわれるレース。私の知る限り、日本では開催されてい ない。ひよっとすると、この様なCarを制作している人もいないのではないか。勿 論、自分自身が乗っているMGの旧いロッカー・カバーを利用して作るのが本流?であ るが、手元にあるモノを利用すればよい。しかし、ルール等、車の仕様等は、金く不 明で、ただアメリカのNew England MGTRegisterが発表している、ホイールベース 14インチ(35.5cm)以内、ホイール6インチ(15.3cm)以内とされているのが手が かりで、それ以外は不明である。それとは別に、このロッカーカパーカーを作ってい くのは、実に楽しい。ある人は、ドライバ像1を木等で彫って作ったり、ある人は、 ライト、フェンダー、スクリーン、バンパー等を付け、本物に近づけようと努力をし ているようであるが、私は、このロッカーカバーカーを製作するにあたり、いかに少 ないパーツで“Car”が表現されているかであり、ロッカー・カパー自体に手を加え ることなく、作り上げることが大切と思っている。私のロッカーカバーカーの場合、 ポルト等を外せば、いつでも現役復帰出来るようになっている。そして製作のボイン トは、車輪の取り付けにあると思う。これを上手くやれないと、車はまっすぐに走ら ない。ここが皆さんのアイディアを出すところです。是非皆さんも、自分のオリジナ ルのMGロッカーカバーカーを作ってみませんか。そして、日本で初めての、ロッカー カバーカー・レースを開催してみませんか。単純なようで、実際やってみると、なか なか奥の深いものです。

それでは、私のロッカーカパーカーの仕 様を紹介します。

(1号車)1998年4月製作
     全長15”1/ 2(39.5cm)
     全幅4”3/4(12cm)
     ホイールペース 11“1/2(29.2cm)
     ホイール2”1/2(7cm)
 この RockerCoverは、1953年l月、Engine No.XPAGTD2/24116までのMGTD(49年、50年、 51年、52年m(model)に使われていた、Original Rocker Coverです。coverの横に は、Tapett Clearance .019のplateが仕いています。このCoverは、New England MGTRcgister#96(ちなみに1998年10月現在のメンバーNo.は、#ll841です)の Dave Raymond氏より贈られたもので、氏が1950年MGNtype、1935年modelで優勝した “THE IONA SPECIAIL”の名を取り、"THE IONA SPECIAIL2”と命名することにしました。

(2号革)1998午5月製作
     全長17" 1/2(44.7cm)
全幅5"2.5/4(14.3Cm)
ホイールベース13"1/2(34.3cm)
ホイール4" 3.7/4(10cm)
このRocker coverは.1953年1月、Engine No.XIPAGTD2/24117より、最終車XPAGTD2/Il 0300までの.i3年に生産された中のみに使用され、6,000個強しか生権されていない貴重なオりジナルのcoverです.coverの構には、Tappet Clearance .012のプレートが仕いています。


  実際のレースでは、坂の角度については、5度、20度、決勝25度(実際は2位同士になりました が)、また第一回目ということで車検は実施していませんでした。12)は10mになり、5度 用(長さ不明、適当に引いた為)は多分8mぐらいと思いますが)。

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