Q:恥ずかしながら私はジェネレーターとオルタネーターの区別が付きません。ジェネレーターは交流の電圧が出てきてオルタネーターは整流されている?でいいの?レギュレーターの機能は持っているのかな?どなたか教えてください。

A:

(1)from N事務局長

ダイナモ(ジェネレーター)は自転車のランプと同じく直流で、その電気の流れ
をコントロールしているのがレギュレーターです。レギュレーターがないと
バッテリーの電気がダイナモに逆流してダイナモが壊れます。またダイナモで
発生した電気の余剰分をバッテリーに蓄電する機能もあります。

オルタネーターは直流電気を交流に変換するものだと理解しています。これの
電気の向きなどをコントロールしているレギュレーターはIC化されていて
オルタネーター本体に組みこまれている筈ですが・・・

Q:初歩的なことですみませんが、レギュレター、は何処にあるのでした 
か?。コントロールBOXの中ですか。
A:レギュレーター(ボルテージレギュレーター)は黒いエボナイトの箱そのもので、別名コントロールボックスとも言います。これの役割は、

1)エンジン回転時にダイナモから発生した電気を車を動かす電装部品に供給する。
2)そのとき、電気が余るようであればバッテリーに流して蓄電する。
3)雨の夜など電気の消費量が発電量より多いときは、不足分をバッテリーから電装部品に供給する。
4)上記、いずれの場合も電圧を約12ボルトに保って電装品やバッテリーを保護する。

です。ひとつの箱で電流の流れの向きと電圧をコントロールしているわけです。
具体的には電磁石で接点が開いたり閉じたりして細かい調整を自動的にします。
これが現代のオルタネーターでは、IC化されてオルタネーター(発電機)本体に組み込まれ

てしまって独立したコントロールボックスは存在しません。

さて、古い電磁石式のコントロールボックスの調整(接点のギャップ)は熟練を要するとされ、通常「開けるな」と警告が書いてあります。戦前のコントロールボックスは鉛のカシメで封印すらされていました。でも開けて中を見たくなるのが人情というもので、暫く前にI会員@KMGCCも禁断の箱を開けていじくりまわた旨、彼のHPに書いてあったように思います。

(2)from Iさん

<レギュレータについて>
私の苦い経験を・・・
レギュレータは旧車のパーツの仲で唯一のブラックボックスです。 これの動作がイ
レギュラーになったらN事務局長以上の知識があればともかく、絶対にカバーを開ける
と損をします。
私の2回の経験では、まずヴェトロモンターニュでダッシュの電流計の針が異常にマ
イナスに振ったのでいろいろ調べたがショートの形跡もなく、レギュレータのカバー
を開けてポイントをこすったら直った!と思ったがしばらくするとダメ。今度は逆療
法でポイントに紙をはさんで走っているとバッテリーが急速に放電してしまい、プラ
グに点火すら出来なくなり、遠いスタンドまで押していって急速充電でやっとしのい
だことがあります。  
その2は、三田でパレードに参加するため現地に集合してスタンバッていたところ、
いきなりダイナモ付近から火が出てダイナモが焼き芋になりました。その直前、レ
ギュレータをいじっていました。とんだ火遊びでした。

<ダイナモについて>
簡単にいうと自動車部品としての「ダイナモ」とは、直流発電機で、
「オルタネータ」は交流発電機です。 ダイナモのDはDC(ダイレクト・カレン
ト)と関係ありませんが、オルタネータはAC(オルタネーティング・カレント)を出
す機械といった意味でオルタネータと通称されています。 もともと電気の性質とし
て、交流の方が電圧をコントロールし易くて便利なんですが、自動車ではバッテリー
が直流なので、最後にはどうしても交流を直流に変換せねばなりません。 これを
「整流」と言いますが、この整流器がばかばかしくカサ高くなるのでこれまでは交流
発電機のほうが効率が良いことも分かっていながら使えませんでした。 ところがト
ランジスタにはじまる半導体の技術革新により、小さな「石」が大きな部品にとって
代わり、めでたく交流と直流が交流できた・・・(@__@) というわけです。

私のレギュレータことパンドラの箱は
一回目の故障の時は当時会員だったYさんがミジェットのレギュレータを安く譲っ
てくれました。 無改造でそのまま交換できますが、厳密にいえば配線用ターミナル
の数が異なるので取り説か配線図が要ります。 TCからTDのシャシーナンバー8
141までは端子数九つのものを、TDのシャシーナンバー8142からはミジェッ
トも含めて端子数五つのルーカス・レギュレータを使用します。 アメリカのモス社
で50ドルくらいで売っています。
2回目のダイナモ火事の時はガレージで再チェックしてもらい調整しました。

(3)from Hさん

故障したレギュレータのしまつですが私は新品または中古に取り替えました。 また
自分でいじるととんでもない結果になる(たとえば突然バッテリーからダイナモに電
気が逆流して配線ごと丸焼けになるとか)ので調整は必ずメカニックにしてもらいま

レギュレータのカバーを開けると いくつかの電磁石やポイントやヒューズが並んで
おり ネジでポイントの接触タイミングを調節してやることによって車の電力使用状
況に応じた発電力の分配や充電を調整し加減します(レギュレート) この加減には
常に複数の状況が想定されるため 調整するつもりでいじっていると「あちら立てれ
ばこちらが立たず」という堂々めぐりの状態に追い込まれてしまいますので 私は素
人の手に負える部分ではないと思っております 

レギュレーターの話、追伸です。
やはり気になって当時の記録少し調べてみました。

2つポイントがあって1つは低電圧用でイグニション
が入れば動かねばならず、もう1つは高電圧用で
13、8V〜14、5Vで動くように調整するんです。
(12Vでは電気が高い所から低い所に行くのでダメです。)
まず、ポイントの汚れ・焼けをつぶさに点検、支障があれば
1200番あたりの耐水ペーパーで磨いてシンナー等で拭き
しかる後に正しいギャップに調整する。

(4)from 京都のNiさん
ダイナモのコントロールボックスの中には、カットオフリレーと電圧のレギュレーター
と電流のコントローラ(これは在るものと無いものがあります)の2or3のリレーで
構成されています。
どれも基本的には接点とコイルだけで構成されているので壊れるところは一番に
1、接点の溶着と接触不良
2、コイルの断線
が考えられます。

1は、600番以上の紙やすりで接点を軽く磨く。
2は、テスターなんかを持っておられるようであればコイルから出ている線が
つながっている端子間の抵抗を測る。(切れておれば交換しかないです。)

私はいちよう電気屋なんでなんどかレギュレータを直したことがあるのですが、
古いコントロールボックスの場合、外部に出ている端子と内部の回路の部分が
リベットで留めてあるのですがほとんどの場合この部分が接触不良になっていました。

でもレギュレーター交換しても状況が変わらないなら配線の方がやばくないですか?
充電系統での故障は古い車の場合、配線やダイナモのほうが怪しいと思うのですが?
現物見ればたぶんわかると思います。

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