Visiting Kimber House


2016/9/5

KMGCCメンバー T氏から本国ツアーのレポートが届きました。  以下レポートお楽しみください。



ビューリーのオートジャンブルを主目的とした英国ツアーを企画しました際に、2015年11月までの6年間、MGCC (UK) のOverseas Directorとして、近年は毎年来日されて各地のMGCCのメンバーとのミーティングやイヴェントに参加されていましたPaulさんに会えないかメールをしましたところ、彼自身は別の案件でご都合が悪かったのですが、後任のPeterさんを紹介して頂き、今回、同氏とKimber Houseでお会いすることができました。




おなじみのKimber Houseにて。中央がPeterさんです。PeterはMGCCの会員としては7年と比較的日が浅いですが、愛車のB-GT V8を所有されて34年になるとのことです。




Kimber Houseは数年前に増改築されており、ご覧のようなMGの車両展示スペースやライブラリーが新設されています。因みにこの極上のTFは、価格は分かりませんが、との注釈つきですが、売りに出ているとのことです。




ここは、車両展示スペースにつながっている会議室です。白を基調とした明るい会議室で、ここでボードメンバーのミーティングをされているとのことです。今回は入れなかったのでどうなっているか分かりませんが、1998年に訪れたときは、Club HistorianのBrianさんに2Fにありますクラブ誌「Safety Fast!」の茶色のバインダがずらりと並べられた古めかしい会議室を案内して頂きました。今は、この会議室は使われていないようで、ちょっと残念です。




会議室にLucasならぬ、MGの冷蔵庫がありました! この冷蔵庫、市販の冷蔵庫に誰かがMGのマークを付けたものかと思いましたが、最近の「Safey Fast!」にSMEG社の冷蔵庫の広告が載っていました。レトロなデザインの家電製品を展開しているイタリア系のSMEG社ですが、このモデルは、1933年のMille MigliaのウィナーであるMG K3に因んだもので、SMEG(UK)の本社はK3が製造されたAbingdon工場跡地にあり、同じ場所で製造されたものだそうです。レトロなフォルムとBRGのカラーリングが良いですね。貴方のガレージにも1台、如何ですか?





1Fにあります、新設されたライブラリーです。移動式の書架はオックスフォード大学の助言を得て設置したものだそうです。





新しく製本されていますが、MMMからT-series、VA、Y-typeなどの手書きのChassis Recordがありました。もちろん、オリジナルです。当クラブの会長が所有しますM-typeのChassis No.も確認できました。




2Fにあります、スタッフのオフィスです。左から、Peterさん、筆者と「Safety Fast!」の編集担当スタッフです。




左の女性スタッフはMembership Secretaryです。筆者は1996年にMGCC(UK)に入会しましたので今年でちょうど20年で、入会当時のことは記憶が定かでありませんが、彼女にお世話になったように思います。(MGFのイラストがプリントされている)Meet the MGのTシャツをプレゼントしたのですが、MGFの後継車のTFに乗っているとのことで喜んでおられました。右の女性は経理担当のスタッフです。




1Fはギフトショップとショールームになっていまして、いろいろなMG関係のオートモビリアや世界中のMGCCのカーバッチなどが展示されています。写真は、Peterさんにお土産に買いましたMGのノートにサインをして頂いているところです。




これはM-type Midgetが連なって出てくる有名な写真ですが、この建物の手前にKimber Houseがあり、2000年頃に取り壊されましたが、この建物の奥にMGの工場がありました。




この建物は、Larkhill Houseという名称は受け継がれていますが、現在は、残念なことに板張りの外装と階段が取り付けられて、アパートになっています。





こちらは当クラブの会報「Cream’ Crackers」1998年11月号に掲載された写真ですが、このころはThe MG Car Co.の看板こそ撤去されているものの、外観上はほぼオリジナルの状態で維持されていました。Cecil Kimberの執務室にありましたBay windowが見られます(この写真ではKimber Houseの側面のように見えますが、Larkhill Houseの反対側の側面にあります)。




板張りに改装されていますが、現在もBay Windowはオリジナルのまま残っています。幸運なこの部屋の住人はそんなヒストリーを知っているのでしょうか? 




Kimber Houseでの楽しくも有意義なひとときを過ごしたあと、Peterさんの愛車のB-GT V8に乗せてもらってOxfordへと向かいました。長年Oxfordに住んでおられたとのことで、William Morrisの所縁のスポットをくまなく案内して頂きました。




Peterさんは2017年5月13日開催のMeet the MGに合わせて奥さま同伴で来日され、各地のMGCCのメンバーとミーティングをされる予定になっており、今からとても楽しみにされています。

Hiroshi